トイレトレーニングに大切なこと ~気を付けたいポイント
19.05.22
実際にトイレでの本格的なトイレトレーニングを始めるタイミングに関して、重要なポイントが4つあります。
1)子どもが自分の足でトイレに行けること。
子どもの歩行がしっかりと安定していることが第一条件です。
2)便座やおまるに安定した姿勢で座ることができること。
家庭の便座は子どもにとっては高い位置にあります。足をつかなくても便座に安定して座れるようになるまで身体の発達を待ってあげましょう。
3)2時間以上オシッコの感覚が空いていること。
4)大人からの簡単な問いかけがわかり、自分の思いを言葉やしぐさで伝えられること。
尿意や便意などは子ども本人の感覚になります。そのため、「出た」「出そう」という子どもからの発信ができることに加え、「トイレに行こう」「すっきりしたね」などの大人からの声掛けがしっかり伝わるような時期がいいと思います。
トイレトレーニングは「子どものタイミング」で!
子どもは大体1~2歳ごろになると、尿意や便意を感じるようになり「出た」という感覚も段々わかってきて、そうすると大人からも「今しているな」と見て取れることが多くなります。
この時期によくあるのが、大人の方で「今しているな」「出そうかな」と察した瞬間にトイレに連れて行き、タイミング良く便座に座って排せつができるようにサポートしてしまうことです。しかし、ここで焦ってはいけません。
まずはその子本人が「出そう」「出た」と感じているかどうかということが、トイレでの排せつにつながっていきます。子ども自身がそれを感じる前に大人だけの意思や行動でトイレでの排せつが成功しても、子どもにとっては実感がないので成功体験とはいえません。
トイレで出ないときは早めに切り上げましょう!
特に1歳のころは尿意や便意を正確に感じるのはまだまだ難しい時期です。タイミングを見て一緒にトイレに行ったけれど、出なかったということも珍しくないでしょう。そんなときは排せつがあるまで長い時間座らせるのではなく、せいぜい1分間ほどで切り上げましょう。もし排せつがなかった場合、なぜ座らされているのかわからないまま、そこで何分も待つ…となるとそれは子どもにとって苦痛な時間ですし、トイレ嫌いにつながる恐れもあります。
トイレトレーニングは焦らず、大人のゆとりが大切
トイレトレーニング中は失敗の際に洗濯物が増えたり、大人の思い通りに進まずイライラしてしまったりすることが少なくないと思います。でもそこで子どもを叱ってしまってはかえって逆効果です。保育園でトイレトレーニングが成功しやすい理由はいくつかありますが、その中でも、トイレでの排せつが失敗しても・出なくても大丈夫、という保育園の雰囲気そのものが大きな要素としてあげられます。
家庭でのトイレトレーニングの際は、出なくても・失敗しても大丈夫という大人のおおらかな気持ちや雰囲気を保つことが一番の近道かもしれません。