危険な「暑さ」から子どもを守るために~夏本番の熱中症対策
19.08.01
夏も本番を迎え、毎日30度を超える猛暑日が続くようになると、少し外出するだけで子どもも大人もぐったりしてしまいますよね。暑い季節の体調管理で避けられないのはやっぱり熱中症対策。子どもは大人よりも熱中症のリスクが高いので、水分補給・衣服・環境とさまざまな点で大人の配慮が必要です。
少しでも快適に過ごせるように気をつけながら、猛暑を乗り切りましょう!
夏の水分補給のコツ
子どもは水分補給を一人で十分にできません。あかちゃんの頃は喉の渇きをうまく訴えられなかったり、言葉で伝えられるようになってからも遊びに夢中になって渇きに気が付かないこともあったりするので、熱中症のリスクが高まってしまいます。そもそも喉の渇きは熱中症の初期症状とも言われています。汗をかくこの真夏の時期は、周囲の大人が気をつけて上手に水分補給を行っていきましょう。
《夏の水分補給の3つのポイント》
1)水かお茶をゆっくりと飲む
牛乳やジュースは消化に時間がかかったり、子どもには糖分が高すぎたりする
場合があります。
2)一度に大量に飲まず、こまめに与える
起床時や就寝前、運動や入浴の前後など、汗をかく前と後を意識するといい
かもしれません。
3)飲み物は冷やしすぎない
冷たい物の取りすぎは胃腸の機能が低下し、お腹の調子が悪くなる原因にも
なるので注意しましょう。
子どもの服でも熱中症対策!
身につける衣服の選び方によっても熱や日差しから子どもの身体を守ってあげることも大切です。
夏の時期はTシャツ1枚で保育園に登園するお子さんも少なくありませんが、以下のポイントを押さえて子どもがより心地よく過ごせるようにしましょう。
- 汗を吸って、素早く乾く吸水性や速乾性のある素材の下着を身につける
- 袖口や首元が詰まっていない通気性の良い形の服を選ぶ
(ゆったりしたTシャツでも、素材や大きなプリント加工によっては通気性が悪く、“あせも”の原因になる場合もあります。) - 外出時は帽子や薄手の長袖など直射日光や紫外線を遮る衣服を身につける
- 熱がこもらない淡い色の服を選ぶ
屋外・室内問わず、子ども目線での配慮を!
子どもは身体が小さく、外出時は大人よりも地面に近い環境で過ごすので、アスファルトの照り返しによって大人と比べ体感温度が5℃以上も高く感じることがあるそうです。散歩や外遊びはできるだけ涼しい時間帯に、照り返しの少ない日陰や土の路面を選びましょう。
また、日差しがない室内では体調管理を油断しがちです。屋外と同じ配慮が必要な場合もあるので、「今は寝ているから」「少しの時間なら」と放置したり、今までクーラーを効かせていたからといって、車内に置き去りにするのは絶対にやめましょう。