子どもがお片付けしない ~片付けると不機嫌になるとき
19.05.22
子どもがおもちゃを使い終わったと思って何も言わずに片付けたら怒って泣かれたとか、「片付けてから次のおもちゃで遊ぼうね」と声をかけても全然片付けようとしないとか、どこの家庭でもそんな経験がきっとあると思います。
子どもは遊ぶ中でイメージを膨らませながら、次の遊びを創造し展開していきます。例えばおままごとで遊ぶようになると、お母さんになりきってあかちゃんのお世話をしながらお料理。そうしたらお弁当ができあがって、そのお弁当をかばんに入れてピクニックへ。ピクニックに行く手段はバス?電車?それとも車?…という具合に、発想が豊かになればなるほど、使うおもちゃの種類や遊ぶスペースも数珠つなぎに広がっていきます。
大人にはただ散らかっているように見えても…
子どもが片付けようとしないとき、あるいは大人が片付けようとすると不機嫌になるとき、その子は自分の遊びを夢中で展開している途中なのかもしれません。遊びに夢中になるということは、創造力や想像力、意欲が育っている証拠でもあります。
たとえ使っていないおもちゃが転がっていても、そのおもちゃも子どもの中のひと繋ぎのストーリーを構成していることがあります。それを片付けられてしまうと子どもの不満になりやすく、片付けることはもちろん、遊ぶことすらもイヤになってしまうことがあります。
神経質にならず、家庭での緩やかなルールづくりを。
そもそも子どもが自分から積極的に片付けることは少ないといえます。子どもと大人、お互いのためにも何度もお片付けを促すよりは、一日に1度だけしっかりと片付ける時間を作る、又は片付けなくていい場所(子どもの専用スペース)を作ることをおすすめします。保育園では、子どもの遊びが発展しているときや何日も集中して遊び込んでいるときはスペースが許す限り、そのコーナーは片付けずに何日間かそのままにしておく場合もあります。家庭でも様子を見ながら子どもと緩やかなルールを決めてみてはいかがでしょうか。